キャッシュレス化で変わる東京の「買い物体験」 | NETOKYO
日本におけるキャッシュレス決済普及の政策的背景を、公開情報からまとめた編集記事です。 · NETOKYO Editorial
現金社会とされてきた日本でも、キャッシュレス決済の比率は着実に上昇している。経済産業省が掲げた政策目標と、QRコード決済サービスの急拡大が、この変化を後押ししてきた。
「キャッシュレス・ビジョン」という国家目標
経済産業省は2018年、「キャッシュレス・ビジョン」を発表し、2025年までにキャッシュレス決済比率を4割程度まで引き上げるという政策目標を掲げた。これは訪日外国人観光客の利便性向上、店舗側の現金管理コスト削減、データ活用による経済活性化などを狙いとした施策で、2019年の消費税増税に合わせたキャッシュレス・消費者還元事業なども、普及を後押しする施策として実施された。
QRコード決済の急拡大
この普及を牽引した象徴的存在が、2018年にサービスを開始したPayPayである。ソフトバンクとヤフー(現LINEヤフー)の合弁事業として立ち上げられ、大規模な還元キャンペーンを通じて短期間で利用者を急拡大させた。以後、楽天ペイ・d払い・au PAYなど携帯キャリア・大手小売系のQRコード決済サービスが乱立し、中小店舗を含めた決済インフラの整備が急速に進んだ。

交通系ICカードという先駆け
QRコード決済以前から日本のキャッシュレス化を支えてきたのが交通系ICカードである。JR東日本のSuicaは2001年に導入され、2007年には私鉄・地下鉄各社のPASMOとの相互利用が開始された。電車の乗車だけでなく、コンビニ・自動販売機での支払いにも対応したことで、交通系ICカードは日本におけるキャッシュレス決済の先駆けとしての役割を果たしてきた。
現金文化がなお残る理由
普及が進む一方、日本では依然として現金決済への信頼・慣れが根強く残る地域・業種も多い。個人商店や地方の小規模店舗では決済端末導入のコスト負担が障壁となるケースがあり、また災害時の決済手段としての現金への信頼も、完全なキャッシュレス化が進まない要因として挙げられている。
よくある質問
- 日本のキャッシュレス化の目標は何ですか?
- 経済産業省は2025年までにキャッシュレス決済比率を4割程度まで引き上げる目標を掲げています。
- PayPayはいつ始まりましたか?
- ソフトバンクとヤフーの合弁事業として2018年にサービスを開始しました。
- Suicaはいつから使えますか?
- JR東日本が2001年に導入し、2007年には私鉄・地下鉄各社のPASMOとの相互利用が始まりました。
