フィンランドから来た彼女が東京で見つけたもの | NETOKYO
Tokyo Stories
フィンランドから来た彼女が東京で見つけたもの
ヘルシンキから東京へ。正反対とも思える二つの都市文化の間で、Satu Heikkinenさんが見つけた「東京でしか得られないもの」とは何か。
「正反対の都市」に来た理由
Satu Heikkinenさん(32歳)がフィンランド・ヘルシンキから東京に移住したのは4年前だ。北欧と東京——一見、正反対の文化圏への移住を決めた理由を聞くと、「だからこそ」という答えが返ってきた。「フィンランドとは全く違う場所に行きたかった。そして、東京は私が想像していた中で最も"違う"場所だった」。
最初のカルチャーショック
「最初の3ヶ月は本当に大変でした」とSatuさんは振り返る。言語の壁はもちろん、電車の複雑さ、様々な「暗黙のルール」、そして「人が多すぎること」——北欧の広大な空間に慣れた体には、東京の密度はかなりの衝撃だった。
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電車の複雑さ
「ヘルシンキの地下鉄は1路線。東京の路線図を初めて見たとき、芸術作品かと思った」
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暗黙のルール
「電車で話さない、エスカレーターの立ち位置……誰も教えてくれないのにみんな知っている」
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人の多さ
「渋谷のスクランブル交差点で初めてパニックになった。フィンランドの人口は550万人。東京だけで1,400万人」
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食の驚き
「コンビニのおにぎりを初めて食べたとき、なぜこんなに旨いのかと本気で混乱した」
東京で見つけたもの
「慣れるまでに1年かかりました。でも慣れた瞬間から、東京が大好きになった」。Satuさんが東京で見つけたものは、フィンランドにはなかった「都市の温もり」だという。
フィンランド人はシャイで、知らない人と話さない。でも東京の銭湯で、隣のおばあちゃんがいきなり話しかけてくれた。あれが東京を好きになった瞬間です。
— Satu Heikkinen(中目黒在住・デザイナー)Satuさんが特に気に入っているのは、中目黒の目黒川沿いのカフェ文化、谷根千の下町散策、そして週に一度通う近所の銭湯だ。「フィンランドにはサウナ文化があるから、銭湯との親和性は高かった。でも銭湯の『見知らぬ人と同じ空間を共有する』という感覚は、フィンランドのサウナとは全然違う」。
「次もし移住するなら?」
「東京から動きません」とSatuさんは即答する。「この街の面白さは、まだ全部わかっていない。4年住んでも、まだ知らない路地がある。そういう都市は、世界でも東京だけだと思う」。
