水素で動く東京――脱炭素社会の最前線 | NETOKYO
Future Tokyo
水素で動く東京――脱炭素社会の最前線
東京都が掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け、水素エネルギーの活用が加速している。水素バス・水素ステーション・水素発電——東京の脱炭素最前線を追う。
東京と水素エネルギー
東京都は2050年のカーボンニュートラル実現を目標に掲げ、水素エネルギーの普及を重点施策の一つとしている。2026年現在、都内には水素ステーションが35か所以上あり、燃料電池バスが路線バスとして都内各所を走行している。
水素エネルギーの最大の特徴は「使っても二酸化炭素を排出しない」点だ。燃料電池の中で水素と酸素が化学反応を起こし、電力を生み出す。排出されるのは水だけ。電気自動車とともに、脱炭素交通の両輪として期待されている。
東京の水素インフラ最前線
東京の水素活用事例
- 燃料電池バス:都営バスとして運行中。水素で走り、排出するのは水のみ。
- 水素ステーション:都内35か所以上に設置。トヨタMIRAI・ホンダClarityなどのFCV(燃料電池車)に対応。
- 水素発電:工場・ビルの自家発電用途で水素燃料電池の導入が拡大。停電時のバックアップ電源としても活用。
- 選手村→晴海フラッグ:東京五輪選手村を再活用した晴海フラッグは、水素エネルギーを活用したスマートタウンとして整備された。
課題:水素はまだ高い
水素エネルギーの最大の課題はコストだ。ガソリンや電気と比べて割高で、水素ステーションの整備コストも膨大だ。また、水素の製造方法によっては逆にCO2を排出する「グレー水素」になってしまう問題もある。再生可能エネルギーで作る「グリーン水素」の普及と低コスト化が、東京の水素戦略の鍵だ。
NETOKYOの視点
水素エネルギーは「未来の技術」から「今の技術」へと移行しつつある。東京が世界初の「水素社会の実証都市」になれるか。その挑戦は2026年も続いている。
