なぜ海外の起業家は東京を拠点に選ぶのか――スタートアップ支援制度の今
海外の起業家が東京を拠点に選ぶ動きと、日本のスタートアップ支援制度を公開情報からまとめた編集記事です。 · NETOKYO Editorial
シリコンバレーやシンガポールではなく、あえて東京を拠点に選ぶ海外の起業家が増えている。背景には、日本政府・自治体が近年整備してきたスタートアップ支援制度と、東京という都市そのものが持つ独自の魅力がある。
スタートアップビザという制度
海外起業家の日本進出を後押しする制度として知られるのが「スタートアップビザ」である。日本では2015年に福岡市が国家戦略特区の枠組みを活用して全国に先駆けて導入し、通常の経営・管理ビザ取得に必要な資本金・オフィス要件を一定期間猶予する仕組みを整えた。以後、東京都をはじめ複数の自治体が同様の制度を導入し、海外起業家が日本でビジネスを立ち上げやすい環境整備が進んできた。
J-Startupという国の後押し
経済産業省は2018年、有望なスタートアップ企業を選定し官民で集中支援する「J-Startup」プログラムを開始した。大企業・自治体・投資家とのマッチング支援や海外展開支援などを通じて、日本発スタートアップの成長を後押しする枠組みとして知られる。こうした国レベルの制度整備は、海外の起業家・投資家から見た「日本で起業する障壁」を下げる効果を持つとされる。

なぜ東京が選ばれるのか
東京が拠点として選ばれる理由として、大規模な国内市場へのアクセス、治安の良さや生活インフラの充実、そしてアジア各国へのアクセスの良さが挙げられることが多い。またシリコンバレーなど既存のスタートアップ集積地に比べ、競合がひしめく市場での消耗戦を避けられる点や、日本特有の商習慣・製造業ネットワークにアクセスできる点を魅力とする起業家の声も紹介されている。
東京のスタートアップ都市としての評価
スタートアップエコシステムの国際比較調査においても、東京は近年評価を高めている都市の一つとして位置づけられることが多い。政府・自治体による支援制度の拡充に加え、大企業とスタートアップの連携(オープンイノベーション)を促す取り組みが進んだことも、こうした評価の向上に寄与しているとされる。
よくある質問
- スタートアップビザとは何ですか?
- 通常の経営・管理ビザに必要な資本金・オフィス要件を一定期間猶予する制度で、2015年に福岡市が全国に先駆けて導入しました。
- J-Startupとはどんな制度ですか?
- 経済産業省が2018年に開始した、有望なスタートアップを官民で集中支援するプログラムです。
- なぜ海外の起業家が東京を選ぶのですか?
- 大規模な国内市場、治安の良さ、アジアへのアクセスの良さなどが理由として挙げられることが多いです。
