東京生まれの「外国人2世」――二つの文化の間で生きる若者たちの本音 | NETOKYO
東京生まれの「外国人2世」――二つの文化の間で生きる若者たちの本音
日本語しか話せない「外国人」、パスポートは外国籍でも心は東京人——外国人2世という存在は、グローバル化する東京の「次の顔」だ。彼らの葛藤と誇りを聞いた。
「どこから来たの?」という問いへの複雑な感情
李美香さん(25歳)は東京・江戸川区で生まれ育った。日本語しか話せない。好きな食べ物はラーメンとたこ焼き。「どこから来たの?」と聞かれるたびに、「江戸川区です」と答える。しかし韓国籍を持つ彼女の姓が示すとおり、その答えは毎回「でも出身は?」という追加の問いを生む。
「私が『外国人』なのかどうか、自分でも分からない。日本で生まれ、日本の学校に通い、日本語で夢を見る。でも戸籍は韓国。どっちにも完全には属せない感覚が、ずっとある」。
東京の「外国人2世」の実態
東京都の外国籍住民は2026年現在、約60万人。その中には日本生まれの外国籍者(いわゆる「外国人2世」「3世」)が相当数含まれる。彼らは多くの場合、言語・文化・感覚において「日本人」であるが、法律的には「外国人」という矛盾の中に生きている。
「東京人」であることの誇り
葛藤を経て、多くの外国人2世が辿り着く場所がある——「私は東京人だ」というアイデンティティだ。国籍より、パスポートより、育った街への帰属感が自分を定義する、という感覚。
李美香さんは言う。「江戸川の下町で育って、隅田川で花火を見て、荒川の土手を自転車で走った。それが私の東京の記憶。それは誰にも否定できない。国籍じゃなくて、記憶が私を東京人にしている」。
「どこから来たの?」って聞かれたら、「東京から来ました」と答える。それ以上でも以下でもない。東京が私の故郷だから。
— 李美香さん(東京・江戸川区生まれ、韓国籍)東京の「外国人2世」の存在は、この街が次にどこへ向かうかを示している。彼らはもはや「外国から来た人」ではなく「東京で生まれた人」だ。国籍という行政的な枠組みより、この街への記憶と愛着が人を「東京人」にする——その定義の転換が、東京の未来を形作る。
