新橋の居酒屋オーナーが見てきた「サラリーマンの30年」 | NETOKYO
Tokyo Stories
新橋の居酒屋オーナーが見てきた「サラリーマンの30年」
新橋で30年、居酒屋を続けてきた田村みどりさん(62歳)。バブル・リーマンショック・コロナ——時代の波を乗り越えた女将が語る、カウンター越しに見てきた日本のサラリーマン文化。
「カウンターは告白の場所だ」
新橋のガード下、テーブル6席とカウンター8席の小さな居酒屋。田村みどりさんはここで30年間、一人で切り盛りしてきた。
「カウンターに座る人は、正直になる。会社では言えないことを、見知らぬ女将に話す。私はそれを聞くだけ。でも30年聞いてきたら、日本のサラリーマンの歴史が分かった」。
バブル・リーマン・コロナを生き抜いた居酒屋
🍺
バブル期(1980〜90年代)
「お金があって、みんな元気だった。でも顔が怖かった。勝者の顔というか」
😔
リーマンショック(2008〜)
「客が一気に減った。でも来る人は逆に長居した。居場所がなかったんだと思う」
😷
コロナ禍(2020〜22)
「2年間休んだ。再開した日、常連さんが全員来てくれた。あれは泣いた」
🌟
今(2026年)
「外国人のお客さんが増えた。日本語が分からなくても、雰囲気で通じる。不思議と嬉しい」
居酒屋は、日本人が「本音」になれる数少ない場所の一つ。スーツを脱いで、肩書きを脱いで、ただの人間になれる場所。
— 田村みどり(新橋・居酒屋女将)NETOKYOの視点
田村さんの居酒屋は、日本の「飲みニケーション」文化が生きている場所だ。テレワークの普及で飲み会文化は変化しているが、カウンター越しに見知らぬ人と話す体験の価値は変わらない。それは東京の夜にしかない文化だ。
