下北沢の小さな本屋が世界から注目される理由 | NETOKYO
下北沢の小さな本屋が世界から注目される理由
再開発が進む下北沢で、あえて小さくあり続ける本屋がある。B&B、BOOKSHOP TRAVELLER、クラリスブックス――「本屋の街」下北沢が世界の本好きを引き寄せる理由を探る。
なぜ今、下北沢に本屋が集まるのか
東京・下北沢は今、独立系書店の聖地として世界から注目を集めている。小田急線の地下化で生まれた「BONUS TRACK」を中心に、個性豊かな本屋が次々と集結。全国で書店数が減少するなか、下北沢だけが逆行するように本屋を増やし続けている。
2023年には日本全国で80店以上の新しい独立系書店が誕生したが、下北沢はその象徴的な街だ。大型チェーンではなく、店主のこだわりと選書で勝負する「独立系書店」のムーブメントが、ここで最も濃縮されている。
3つのアイコン的書店
棚貸し書店という革命
下北沢の書店シーンで最も革新的なのが「棚貸し(シェア型)書店」の存在だ。BOOKSHOP TRAVELLERでは100人以上の棚主が月額制で棚を借り、それぞれが独自の選書で本を並べる。実際の書店主、出版社、著者、デザイナーなど、様々なバックグラウンドを持つ人々が「棚主」として参加している。
個性的な独立書店が増えたことで多様性が生まれ、デジタルネイティブの若者をも惹きつけるほど、より強く、輝きを増したように感じます。
— 春陽堂書店編集部 より
世界が注目する理由
なぜ下北沢の書店が世界から注目されるのか。その答えは「体験」にある。Amazonで本を買うことはできても、棚主の思いが込められた1冊に「出会う」体験はできない。下北沢の書店は、情報過多の時代に「キュレーションされた偶然性」を提供している。
海外メディアやSNSで「Tokyo bookshop culture」として紹介されることも増え、下北沢を目的地にした書店ツーリストが世界中から訪れるようになった。本屋は今、東京の新しい観光資源になっている。
